ジャンボタニシ

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「ジャンボタニシ」をご存じですか?
タニシは聞いたことあるけど…。
「ジャンボタニシ」ってタニシの大きいやつ?と思われる方が多いかと思います。
しかし「ジャンボタニシ」と「タニシ」は別生物。
ここではそんなジャンボタニシについてご紹介します。

ジャンボタニシとは

■正式にはスクミリンゴガイ(学名:Pomacea canaliculata)といい「ジャンボタニシ」とは呼称。
■南米ラプラタ川流域原産の淡水巻貝で大型(成貝は3~8㎝になります)
■1対の長い触覚を持っています。
■エラでも呼吸しますが、肺様器官も持ち、呼吸管を水面上に伸ばして直接空気を吸うこともできます。
■野外での寿命は3年程といわれています。

なぜ日本にいるの?

1981年に食用として台湾から持ち込まれました。
最盛期には養殖場が35都道府県、500か所にものぼりましたが、
廃業により捨てられたり、養殖場から逃げ出したジャンボタニシが野生化し
稲への被害が多発したため1984年に有害動物に指定され輸入が禁止されました。

繁殖方法

オス・メス貝がおり、オス貝がメス貝の殻の上に乗り交尾します。
その後、メス貝が夜間水上に出て、植物や水路壁に卵の塊を産みます。
産卵頻度は条件がよければ3~4日に1度産卵し、
これが2、3ヶ月続くので、メスは一生に数千個の卵を産むことになります。
卵は約2週間程でふ化し,2ヶ月程度で成熟します。

また、卵には苦みのある物質が含まれており、卵の塊は濃いピンク色をしています。
これは、捕食者に対する警戒色だと考えられています。

ジャンボタニシによる被害

雑食で植物質から動物質まで幅広くエサにします。
食欲はとても旺盛で、1日に自分の体重の半分ほどの量を摂取するため、
水稲(特に柔らかい物を好み、田植え後2~3週間の苗が被害にあいやすい)やレンコンなどの水田作物への食害や絶滅が危惧される希少な植物を食害するなどの被害が出ています。

ジャンボタニシの駆除方法・対策

■暖冬の影響で土中で越冬する個体が増えているため、冬の間に耕うんする
■田植えを早め、ジャンボタニシが動き出す前に稲を大きくする
■水中でないと稲を食べれないため、田植え後はしばらく成長するまで浅水(4㎝以下)を保つ
■田んぼの水口にネットや網をつけ、侵入を防ぐ
■卵は水中ではふ化できないため、卵の塊がピンク色のうちに水に落とす
■防除剤による化学的防除

ジャンボタニシの天敵

■カメ
■アメリカザリガニ
■鳥類
■ドブネズミ
などがいます。

ジャンボタニシにご注意を!!

ジャンボタニシには「広東住血線虫」が寄生していることがあります。
この寄生虫が体内に入ると髄膜脳炎を起こし、死亡する事例も出ています。
ジャンボタニシを素手で触ることは絶対にやめましょう。

まとめ

害虫として扱われるジャンボタニシ。
実際、被害が出て困っている方がいるのは確かですが、
「もとをたどれば人が悪い!!」この事だけは忘れてはいけませんね。
この問題はジャンボタニシに限ったことではありません。
一人一人が意識し、同じ過ちを繰り返さないようにしたいものです。

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